yokando22022年2月15日10 分万病回春『万病回春』は明代の医者・龔廷賢(きょうていけん)の代表作で、1587年の著作である。 本書は全八巻で、第一巻では万金一統述の題で概括的に天地人を論じ、陰陽五行、臓腑功能、主病脉証等の基礎理論、次に薬性歌、諸病主薬、形体、臓腑、經脉等の総論を述べている。第ニ巻より第八巻まで...
yokando22019年10月23日6 分針灸の医学昭和31年に発行された創元医学新書の『針灸の医学』は、医学博士長浜善夫先生の著作です。本書では、針灸施術の基本概念である経絡と経穴について、西洋医学でどう説明されるかを、わかりやすく解説してあります。 長浜博士は、鍼灸治療を野蛮な民間療法だとして切り捨てることはせず、なにゆ...
yokando22019年9月30日4 分基礎中医学たにぐち書店から1990年に発行された『基礎中医学』は、1986年に南京中医学院教授王新華先生の執筆された『中医基礎理論』の日本語訳で、訳者は鍼灸師の川合重孝先生です。 私は、川合先生とは、10年ほど前、京都のとある診療所で開かれていた東洋医学の勉強会でご一緒した仲です。こ...
yokando22019年9月29日4 分難経鍼灸術の代表的古典といえば、黄帝内経の『素問』、『霊枢』に『難経』を加えた三冊でしょう。 『難経』は後漢以降でかつ張仲景の『傷寒雑病論』成立以前に書かれた中国古典医学の書で、著者は不明です。多岐にわたる黄帝内経の内容を脈診と鍼術にしぼって、第一難から第八十一難までの81の項...