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足の厥陰肝経


【足の厥陰肝経】

LR01大敦

【部位】足の母指、外側爪甲根部を去ること1寸にある。

【解説】大敦は肝経の井穴であり、調肝和血ならびに清熱利湿の作用がある。救急法として心痛、卒倒、癲癇、小児ひきつけ等に用いる。すべての痙攣性疾患、子供の疳の虫にも効く。小児遺尿にもよい。関元、帰来、三陰交を配穴して月経過多と機能性子宮出血を、中注、四満、関元、三陰交を配穴して外陰部の湿疹掻痒、淋病、疝気を治療する。

LR02行間

【部位】足の第1・第2基節骨の間、中足指節関節の前にある。

【解説】行間は肝経の栄穴であり、理気活血、舒肝解鬱の作用がある。この穴に灸して逆気を下げる。足裏痛に鍼して効あり。母指麻痺にも効く。中脘、天枢、関元、足三里、三陰交を配穴して脘腹脹痛を、人中、合谷、三陰交を配穴して肝鬱によるヒステリー、精神病を治療する。

LR03太衝

【部位】足背、第1・第2中足骨後端の間、動脈拍動部にある。

【解説】太衝は肝経の兪穴であり、また原穴でもある。寒邪が厥陰に滞り陰嚢収縮したり、痛みが下腹部に及ぶもの、肝の蔵血作用が失われたもの、肝経の風熱諸病の治療に用いられる。肝肥大、肝硬変、腓骨神経痛、足の母指麻痺、足裏痛に著効。関元、三陰交、隠白を配穴して機能性子宮出血を、合谷を配穴して小児ひきつけを治療する。

LR04中封

【部位】足関節の前、前脛骨筋腱の内側、内果の前1寸の陥中にある。

【解説】中封は肝経の経穴であり、肝経の湿熱の治療に常用する。足関節炎、リウマチに著効。関元、曲骨、三陰交を配穴して湿熱による淋病や下腹部痛を、解谿、丘墟を配穴して足関節炎を治療する。

LR05蠡溝

【部位】下腿内面、内果の上方5寸、脛骨の内側面にある。

【解説】蠡溝は肝経の絡穴であり、疏肝解鬱の作用があり、肝脾不和による諸症状を治療する。睾丸炎、陰部掻痒、陰萎に著効。関元、帰来、三陰交、隠白を配穴して月経不順、機能性子宮出血、赤白帯下を治療する。

LR06中都

【部位】下腿内面、内果の上方7寸、脛骨の内側面にある。

【解説】中都は肝経の郄穴である。主治症は蠡溝とほぼ同じ。中注、関元、三陰交、大敦を配穴して疝気、下腹部の脹痛を治療する。

LR07膝関

【部位】膝関節内側、曲泉穴の直下、脛骨内側顆の下縁にある。

【解説】膝関節炎、リウマチ、膝関節痛に著効。

LR08曲泉

【部位】膝関節内側、膝を屈して横紋の内端にある。

【解説】曲泉は肝経の合穴であり、湿熱下注による陰部掻痒、排尿困難、下腹部の腫痛などの主要穴である。また下陥したものを昇挙する作用があり、陰挺を治療する作用がある。膝関節炎、リウマチに著効。中脘、関元、足三里、三陰交を配穴して子宮下垂を、中極、足五里、血海、足三里を配穴して外陰掻痒、湿疹を治療する。

LR09陰包

【部位】大腿内側、大腿内側顆の上方4寸、縫工筋と薄筋の間にある。

【解説】膝関節痛、踵骨痛、閉鎖神経痛に著効。

LR10足五里

【部位】大腿内側の上部、長内転筋と縫工筋の間、陰廉穴の下1寸、大腿動脈拍動部にある。

【解説】閉鎖神経痛に著効。

LR11陰廉

【部位】大腿内側の上部、長内転筋と縫工筋の間、気衝穴の下2寸にある。

【解説】睾丸炎、精策神経痛、不妊症に著効。

LR12急脈

【部位】恥骨結合上際の高さで、前正中線の外2寸5分にある。

LR13章門

【部位】側腹部、第11肋骨前端の下際にある。

【解説】章門は脾経の募穴であり、足厥陰肝経と足少陽胆経の交会穴であり、また八会穴の臓会である。疏肝理気、通絡化瘀の作用がある。脾臓疾患を主る。膈兪、肝兪、脾兪、期門、中脘、足三里、三陰交を配穴して肝脾腫大を治療する。

LR14期門

【部位】下肋部、第9肋軟骨付着部の下際にある。

【解説】期門は肝経の募穴であり、足厥陰肝経、足太陰脾経、陰維脈の交会穴である。作用は章門と同様で、肝臓疾患を主る。肝臓肥大、肝臓硬化症、胆石、胸膜炎、肋間神経痛に著効。肺炎、気管支炎の咳嗽頻発を頓挫するに効あり。膈兪、肝兪、胆兪、日月、中脘、陰陵泉、足三里、中封を配穴して肝炎、胆嚢炎を、上期門、中期門に膈兪、肝兪、膻中、支溝を配穴して肋間神経痛を治療する。

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