思い出の歌2
浅川マキ「ハスリン・ダン」(1972年)
聞いてちょうだいよ あたしの彼のことを
彼は満足以上の 最高のBlack man
ハスリン・ダン 私のいい人
私のいい人は いつもどこかの土地で
博打打って暮らしてる 最高のギャンブラー
ハスリン・ダン 私のいい人
誰が何と言おうと 私は彼が好きだわ
彼は満足以上の 最高のBlack man
ハスリン・ダン 私のいい人
彼は名うての博打打ち 彼のそのやり口は
正々堂々と勝負する 最高のギャンブラー
ハスリン・ダン 私のいい人
誰が何と言おうと 私は彼が好きだわ
彼は最高のギャンブラー 最高のBlack man
ハスリン・ダン 私のいい人
テムズビルにいたころ 彼は病に倒れた
私はお金を送ったが この世を去った
ハスリン・ダン ああいい男だった
あれからの私は 残された私は
彼の後を追うために 拳銃を買った
ハスリン・ダン 私のいい人
聞いてちょうだいよ ハスリン・ダンのことを
彼は死んでしまったが、最高のBlack man
ハスリン・ダン 私のいい人
ハスリン・ダン 私のいい人
先日のブログでも紹介したが、私は学生時代、百万遍の近くにあった小さなスナック「ミック」で、マスターや応援団の仲間ととよくトランプをしながら、ウィスキーのロックを飲んだりしていた。バトンの女の子はジンライムやジンレモンなどを飲んでいた。店の中ではテンポのいいジャズが流れていた。たまに、日本の曲も流れたが、ジャズっぽいものが多かった。その中でよくかかっていたのが浅川マキの「ハスリン・ダン」だった。
この曲を聴きながら、自分も一介のギャンブラーになった気でいた。
当時、私は、ブラスバンド部に好きな女の子がいた。いつも坐ってハープを弾いていた。応援団でアメラグや野球の応援に行くときには、ブラスバンド部もいっしょだったので、いつも気になっていた。仲間にも「あの子がいいなあ」なんて話していたのであるが、ある夜、ミックで飲んでいると、友達が電話をかけてデートに誘え、とけしかけた。それで、私も、酔った勢いで電話を掛けたのである。
私は、「こんどの日曜日に映画に行きませんか」みたいなことを言った。電話に出た彼女は、「その日は用事があってダメ」と断った。そのあとで、「翌日だったらいいです」と言ってくれたので、「じゃ、その日に会いましょう」ということで電話を切った。
そして、約束したデートの日になった。私は、最初にダメと言われたのがショックで、ああ、彼女は私とデートしたくないのだ、“翌日”と言ったけど、私を傷つけたくないための言い訳なんだろう、と思っていた。それで、デートの直前、電話して、「麻雀のメンツが足りなくて、抜けられない、ゴメン、きょうは行けなくなった」と断ってしまった。
なんと、浅はかだったのだろう。弱気の弱乃助である。ああ、これも青春!!
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