墨西奇譚18
きょうは、いろいろな方から声を掛けられ、お話した。
すこしびっこをひいた小柄の男性お年寄り;
「あなたいいね。いつも笑顔で。もう一人の若い方は失礼な奴だね。私が拝殿の大根をとって本殿に持っていってあげようとしたら、“とるんじゃない”と大声を上げた。私が、盗もうとしたと思ったらしいね。そこで、口論となったんだ。すると、本殿から人が来てね、納めてくれたよ。しかし、あなたみたいにいつも笑顔で受け答えしてくれると、拝みたくなるね。あんたは神様の使いのようだよ。」
本殿を下る階段の途中で中年のおばさんから声をかけられた;
「このシミみたいな模様が多い大根がおいしいんだよね。あなたは、料理作るのと、食べるのとどちらが好きですか。」「もちろん、食べる方です。」「私は作る方。私は管理栄養士だからね。主人も子供たちも作る方が好きだよ。子どもは、運動して疲れた時は冷蔵庫の中の残り物を食べるけど、元気な時はおいしい料理を作ってくれるよ。」「それは、将来楽しみですね。」
私と同じくらいの歳の一見元気そうな男性;
「きょう、大根はいらないですか?」と私。「重たいから持っていけないよ。私ね、今年の2月から半年ほど入院してたんだよ。心臓が速く脈打つから、心臓の周りの固い部分を切除する手術をしたんだ。それでも具合が良くならないから、股の方からカテーテルを入れて、循環が良くなるような手術もしたんだ。退院してからは、今度は心臓に水がたまるようになったんだ。私がミネラルウォーターを飲んだら、医者が“それが原因だ”と言うんだ。それからは、1日1リットルに水分を制限されてね。お茶やみそ汁にも水だし、薬飲むときにも水を使うから、1リットルに抑えるのは大変だよ。昔は、ここから後楽園あたりまで歩いて行ってたんだよね。それが、今はここに来るのがやっとで、これから無事に帰れるかどうか心配なんだよ。」「ここに来るのがリハビリになりますね。ちっとも病気の人に見えないのだから、少しずつ歩けるようになりますよ。」
いつも大根を取りに来られる小柄な年寄りのおばさん;
きょうは、葉付大根と花をゲット。私が、山門前で掃除をしていると、いきなり私の手を取って、手のひらに100円玉を2個下さった。私が拒否しようとすると、有無を言わさず、押し付けて、去って行かれた。
先日肝臓がんの手術で入院されていたおばあちゃん;
トイレを出たらおばあちゃんと出くわした。私が、一昨日の八海山のお礼を言うと、きょうはエスプレッソのカップを渡された。

コメント