思い出の歌
ミッシェル・ポルナレフ「愛の休日」(1972年)
Holidays, oh holidays
C'est l'avion qui descend du ciel
Et sous l'ombre de son aile
Une ville passe
Que la terre est basse
Holidays
ビートルズ「ゲット・バック」(1969年)
Jojo was a man who thought he was a loner
But he knew it couldn't last
Jojo left his home in Tucson, Arizona
For some California grass
Get back, get back
Get back to where you once belonged
Get back, get back
Get back to where you once belonged
Get back Jojo
Go home
8月は、81年前の6日の広島原爆投下に始まり、9日の長崎原爆投下、そして41年前の12日の日航ジャンボ機墜落と続き、15日の終戦記念日となる。このあいだはお盆休暇でもあり、多くの人がふるさとに帰り先祖のお墓参りにをしたりする。すると、どうしても昔のことを思い出すことになる。
私の場合もそうだ。お盆前後になると、みょうに昔のことが淡く酸っぱい思い出となって蘇ってくる。その思い出とともに、当時よく聞いた音楽が聞こえてきたりもする。
冒頭の2曲は、私の学生時代の思い出深い曲だ。
私は、京都の吉田山の麓にある「夢二」という居酒屋にゼミの女友達と二人で飲みに来ていた。そこは、我が応援団員のたまりばで、お金のない学生や安月給のサラリーマンなどで賑わっていた。私は、その彼女とお酒を酌み交わしていた。彼女の方が酒豪で、私が日本酒2合を飲み上げる間に、彼女は4合も飲みほしていた。
私たちはカウンター席に座り、とりとめのない話に興じていた。彼女は、ミッシェル・ポルナレフが好きだと言い、私はビートルズが好きだと言った。彼女はとんでもない秀才だったので、フランス語も堪能で、ポルナレフの「愛の休日」の歌詞を訳して教えてくれた。とても哲学的な内容だったような気がするが、酔っていたのでほとんど覚えていない。私は、ビートルズの「ゲット・バック」を披露し、その歌詞を訳してあげた。英語だから私でも訳せるのだ。「帰れよ、ジョジョ、帰れふるさとへ」・・・ このフレーズが彼女の琴線に触れたのか、突然、彼女は大声を上げて泣き始めた。私は、どうしていいかわからず、ただただおたおたするだけだった。
彼女が落ち着くと、店の勘定をすませ、私は彼女を自転車の荷台に乗せて、彼女の下宿まで送って行った。彼女が、部屋に上がらないかというので、のこのこと上がってしまった。しばらくお話しした後、彼女は、押し入れから、木の箱を取り出し、その中に入っているリンゴを1個取り出してくれた。彼女の故郷である能代から親が送ってくれたリンゴだという。そのリンゴは絶品というほどの味ではなかったが、私はいたく感激してほおばった。それからしばらくして私は彼女の下宿を出た。
たったこれだけの話。ああ、これも青春!!
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