墨西奇譚13
きょう、昼前、一人のおっさんが私に話しかけて来た。私と同じくらいの歳の人で、いつもは、不案内な参拝者を見つけては案内を買って出ている人だ。きょうは私にこんな話をしてくれた。
自分は近所の都営住宅に住む。近所には足の不自由な人がいて、ここの大根を届けてあげると喜ばれるので、雨の日以外は毎日来ている。ここのご利益はすごいね。昔、年の頃35歳くらいの男性が杖をしてびっこひきながら参詣に来た。その人の話を聞くと、自分は足腰が悪く、長い間医者に通っているが、なかなか良くならない。そこで、その医者が、この寺を紹介し、願いが叶うので有名なところだから、試しに行ってみてはどうか、と話してくれたそうだ(医者が神頼みを奨励するとは驚きだ?!)。それで、遠く横浜からやって来たとのこと。この男性、柔軟で素直な人らしく、いつも大根をお供えし、帰りにはお下がり大根を持ち帰り、自宅で食していたという。その後、おっさんは何度かこの男性と、この寺で会ったが、しばらくすると杖なしで歩いて来れるようになり、二人で喜び合ったそうだ。
このおっさんも、大根をよく食べる。胃腸を浄化し、がんにかかりにくい環境を作るからだという。大根の体内の毒の浄化力、聖天様の心の中の毒の浄化力、ともにすごい威力である。
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