三島由紀夫
- yokando2
- 2023年10月24日
- 読了時間: 1分

私が高校三年生のとき、昼、三島由紀夫の割腹自殺のニュースが流れ、生徒が黒板に「三島由紀夫と死」と大書して、国語の授業を待った。そして、現れた国語の若い先生は、その板書を見て、とうとうと30分余り、三島由紀夫がいかに死というものに執着しているのかを話されたのだ。話し終わって、「何で君たちこのテーマを取り上げたの」と質問されたので、「え~、先生、三島由紀夫が死んだの知らないのか」と驚愕したものである。
加藤周一の自叙伝「羊の歌」には、彼が東大の学生だった頃、講演に訪れた横光利一を学生たちが理屈でとっちめたことが書いてある。反対に、三島由紀夫は、安田講堂の東大生との討論会で、理論武装した全共闘の学生たちを物ともせず煙に巻いてしまったそうだ。
三島由紀夫(1925~1970年)、本名平岡公威は、1925年東京都四谷に生まれ、東大を出て、作家として活躍。一時はノーベル賞候補にもなったが、晩年右傾化し、1970年11月25日、市ヶ谷の陸上自衛隊東部方面総監部で割腹自殺を果たした。
Comments