間中喜雄
- yokando2
- 2023年10月7日
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鍼灸界の奇才、間中喜雄は、晩年、経絡の流注を考察するなかで、「原始的信号系」なるものを創造し、その存在を証明すべく数々の実験を行った。「原始的信号系」とは、人間が今のような複雑な制御機構を持っていなかった頃の体内の信号系で、意識の底に存在する広大な無意識界のようなもの、すなわち、これこそユングのいう「集団的無意識」なのかもしれない。
この「原始的信号系」は、ごく微弱な刺激にもホログラフィックに反応し、身体のいかなる部分にも投影される。痛みや熱や電気など刺激のほか、色、音、磁石、イオン差、文字などにも反応し、各経絡の流注を伝播する。彼の行った実験では結果が、実際そうだった。
間中喜雄(1911-1989年)は、1911年に小田原で生まれ、京都大学医学部で学位を取得後、鍼灸の研究を志し、東洋医学の発展・普及に貢献し、1989年に78歳で冥界入りした。
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