諸橋轍次
- yokando2
- 2023年10月23日
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マルセル・プルーストの「失われた時を求めて」は、ジェイムズ・ジョイスの「ユリシーズ」と並び、20世紀を代表する小説で、非常に大部の長編小説である。しかし、日本には、もっとすごいのがある。徳富蘇峰の「近世日本国民史」は全100巻。
さらに、諸橋轍次(1883年~1982年)の「大漢和辞典」は全15巻。親文字5万余字、熟語53万余語を収録した世界最大の漢和辞典である。1925年の着想から彼の生涯をかけて書き続けられて完成した大著だ。洋漢堂ではこの本を所蔵している図書館の近くに住んで、ときどき出かけては、馬王堆医書を解読したりしている。
ところが、この辞典にも載っていない語句が多々ある。漢字の世界の際限のないこと、足曳の山鳥の尾のしだり尾の、といったところだ。
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