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西田天香

  • yokando2
  • 2023年11月15日
  • 読了時間: 1分

「たたかぬ時には音がせず、たたけば鳴る木魚のようでありたい」


と西田天香(1872-1968年)は語っている。西田天香の『懺悔の生活』や賀川豊彦の『死線を越えて』を読むと、本当にこんな人物が生きていたのだろうか、と俄かには信じられないが、やはり昔は、道元禅師や一遍上人のような坊さまがいたわけだから、不思議でもなんでもないのである。


西田天香は、お金を捨て、稼ぐことを一切止めて、ただひたすらに人様の奉仕をしたのだそうだ。奉仕というのは便所の掃除がメインで、時間があれば庭や座敷の掃除もやっていたようである。どうして食することができたかというと、全て人様の施しである。ただひたすらに奉仕をしていると、どういうわけか、誰かが食事を提供してくれたのだと言う。お腹をすかしたこともたびたびあったろうと想像するが、逆に、やはりそれがためにサーチュイン遺伝子が活性化して、そのために百歳近い長寿が全うできたのかもしれない。あるいは、トイレの神様の思し召しかもしれない。

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