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  • yokando2

空也上人


一遍は、「空也上人は私の先達です」と信徒には申しており、普段から空也上人(903—972年)のお言葉を心にとめて口ずさんでいたとのことである。そのお言葉というのは、次の通り。


「心に所縁なければ日の暮るるに随って止まり、身に所住なければ夜の明くるに随って去る。忍辱の衣厚ければ杖木瓦石を痛しとせず、慈悲の室深ければ罵詈誹謗を聞かず。口に信(まか)する三昧なれば、市中もこれ道場。声に随ふ見仏なれば、息精即ち念珠なり。夜々仏の来迎を待ち、朝々最後の近づくを喜ぶ。三業(身・口・意の行為)を天運に任せ、四儀(行・住・坐・臥の作法)を菩提に譲る。名を求め衆を領すれば身人疲れ、功を積み善を修すれば希望多し。孤独にして境界なきにはしかず。称名して万事を抛つにはしかず。間居の隠士は貧を楽とし、禅観の幽室は静かなるを友とす。藤衣・紙の衾はこれ浄服、求め易くして、さらに盗賊の恐れなし」

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