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  • yokando2

後藤艮山



東洋医学では、病の原因に、内因、外因、不内外因の3種類がある。


内因は喜、怒、憂、思、悲、恐、驚のいわゆる七情。

外因は風、寒、暑、湿、燥、火のいわゆる六邪。

不内外因は飲食、労倦、房事、外傷など生活態度に起因するもの。


後藤艮山(1659年~1733年)は、これに対し「一気留滞説」を唱えた。気を生体防護機能ととらえ、気の滞りを発病の決定因子としたのである。彼は、古方派の筆頭で、医学のルネッサンスを推進した人物だ。あまりにも哲学的・理論的になりすぎた後世派の医学に対して、張仲景の傷寒論のような実践的・実証的な医学を推奨した。


艮山は、身を立てるときに、儒者では伊藤仁斎に、僧では隠元に勝てぬと考え、医学の道に進み、師にはつかず、独学で医学を究めた。京都で臨床医として活躍し、髪を伸ばし、食による養生を説き、治療には、温泉浴、熊胆、それにお灸をよく用いたとのことである。

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