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プランク

  • yokando2
  • 2023年12月12日
  • 読了時間: 1分


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光のエネルギーは


E=hν


で表される。hはプランク定数で、νは光の周波数である。プランク定数は


h=6.626×10-34[Js]


であり、単位がエネルギー[J]と時間[s]の積になっている。


この美しい関係式を1900年に発見したマックス・プランク(1858-1947年)はドイツのキールで生まれた。第二次世界大戦中は、シュレディンガーやアインシュタインらがナチスのユダヤ人迫害から逃れるために海外へ亡命していくなか、プランクはハイゼンベルグらとともにドイツにとどまり、自身、ヒトラー政権に直接抗議を行った。そして、次男のエルヴィンはヒトラー暗殺計画に加担し、捕らえられ、処刑されている。


ところで、角運動量の位置×運動量の次元をもつこのhは、位置も速度も同時には正確に決められないという不確定性原理(1927年にハイゼンベルグによって提唱された量子力学の根本原理)の最小の基本単位にもなっている。


ΔxΔp≥h


または、


ΔtΔE≥h


とも書け、時間の測定にも不確定性があることを表している。すなわち、あることがいつ起こったかは、より詳しく知ろうとすれば、何が起こったかということが分からなくなってくる、ということなのだ。


物理学って、本当に面白いですね。

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