黄帝
- yokando2
- 2023年9月23日
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東洋医学は按摩、鍼灸、漢方薬の3つを総合したものと考えられるが、このうちの鍼灸医療について、戦国時代末期から後漢にかけて集大成された書物が「黄帝内経」である。そのうち「素問」と「霊枢」のみが現存している。その「霊枢」の冒頭で、本書のタイトルにもなっている伝説の五帝のひとりである黄帝が、こう語っている。
「余はすべてのひとが薬を飲まなくてもすみ、石のメスを用いなくてもすむようにしたい。小さな鍼を使って、体の経絡の流通をよくし、その気血のバランスを保たせ、いくつかの経絡が交錯して気が順行したり逆行したりするツボをうまく働かせ、その技術を後世に伝えるにふさわしいものにしたい。」
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