良寛
- yokando2
- 2023年10月15日
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良寛は草の庵に住み、粗衣をまとい、子供らと遊び、農夫と語った。
・霞立つ永き春日を子供らと/手毬つきつつこの日暮らしつつ
老衰の加わった68歳のとき、29歳の若い尼、貞心と会い、永遠の女性とめぐりあえた喜びを素直に歌っている。
・いついつと待ちにし人は来りけり/今は相見てなにか思はん
そして、次の歌が辞世である。
・形見とて何か残さん春は花/山ほととぎす秋はもみぢ葉
良寛(1758-1831年)は越後出雲崎に生まれ、18歳で出家し、倉敷の円通寺で修行したあと諸国を遍歴し、48歳のときに越後に戻り、国上山の五合庵、乙子神社境内の草庵、能登屋の邸内に住まい、最後は弟子の貞心尼にみとられ74歳の生涯を閉じた。
良寛は「実生活で失敗し、ために精神上のより大きな成功を掴んだ」と、いわれている。曹洞宗の禅僧で、道元を師と仰ぎ、無欲恬淡な生活を生涯実践し、かたや和歌、漢詩をよくし、書の達人でもあった。
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